BOPP感熱合成紙の動作原理は主にその感熱コーティングの特性に基づいている。この紙は良質な原紙に、感熱反応を起こすことができる化学物質を含む特殊な「感熱塗料」(感熱変色層)を塗布している。
具体的には、BOPP感熱合成紙の動作原理は以下のように要約することができる:
感熱コーティング成分:感熱コーティングは主に無色染料(暗色染料)、発色剤、増感剤、充填剤、接着剤、安定剤及び潤滑剤などから構成される。ここで、無色染料は常温で無色であるが、感熱特性を有し、特定の温度で色変化を起こすことができる、発色剤は無色染料と反応して可視色を生成するために用いられる。
加熱反応:BOPP感熱合成紙が感熱プリンターの印刷ヘッドなどの熱源に遭遇した場合、印刷ヘッドが発生する高温は感熱コーティング中の無色染料と発色剤を化学反応させる。この反応により、無色染料が有色の化合物に変化し、紙の表面に文字、図形、バーコードなどの情報が現れる。
発色と保存:熱の伝達と化学反応の進行に伴い、感熱性コーティング中の無色染料は次第に有色状態に変化し、はっきりと見える印刷内容を形成する。しかし、感熱紙の発色文字は十分に安定しておらず、環境要因(光、湿度、温度など)の影響を受けやすく色あせてしまうので注意が必要です。したがって、BOPP感熱合成紙を選択する際には、その保存性能と耐久性を考慮する必要がある。
以上より、BOPP感熱合成紙の動作原理は、感熱コーティング中の化学物質が加熱条件下で化学反応を起こすことにより、文字、図形、バーコードなどの情報の迅速な印刷を実現することである。しかし、その発色文字の不安定性のため、使用中や保存中に環境要因の影響を避けるように注意する必要があります。